□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年12月18日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 内外金価格をつなぐ為替相場、ドル/円相場の低ボラティリティ化が進む意味 =================================== <ドル建て金価格と円建金価格> 国内でのコモディティ価格を考えるに際しては、ドル/円相場の動向を無視することはできない。日本の資源の大部分は海外から輸入されるため、各国通貨(主に米ドル)に対して円相場が上昇しているのか、下落しているのかは、重大な関心事になり得るためだ。ドル建てコモディティ価格が一定とすると、円安局面では国内コモディティ価格は上昇し、逆に円高局面では国内コモディティ価格は下落する。 2000年代に入ってから、ドル建て金相場と円建て金相場のトレンドが反対側を向いたのは2000年、08年、14年の3回ある。年間でみてドル建て金相場と円建て金相場のトレンドが反対側を向くことは決して多くみられるパターンではないが、過去20年で3回の逆転現象を例外と簡単に片づけることはできない。… … …(記事全文3,338文字)