□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年12月13日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 東京ゴムは安値から30%超の上昇で200円台乗せ、年初来高値更新を意識 =================================== <東京ゴム相場は200円の節目突破> 東京商品取引所(TOCOM)天然ゴム先物相場は、12月13日の取引で1㎏=200円の節目を突破した。10月3日の154.30円をボトムに、2ヵ月強で最大50.40円(32.7%)の上昇率が記録されている。今年上期にダブルトップを形成した6月7日の207.90円、3月4日の209.50円まで、12月13日高値204.70円は残り5円を切っており、年初来高値更新もターゲットに入れた環境になっている。 6~9月にかけては米中対立の激化に伴う世界経済の減速リスク、先行き不透明感を反映した価格形成が行われていたが、10月以降はこの流れが巻き戻されている。10月3~4日に米中閣僚級会合で「第一段階」の合意に到達したと発表された後も合意文書に署名するための詰めの協議が進まなかったが、米中両国が断続的に閣僚級、次官級協議を行い、合意が成立する目途が立ち始めている。12月15日に米政府は新たな対中追加関税の発動を予定していたが、12月12日にトランプ米大統領は通商合意に「極めて近づいている(getting very close)」とTwitterに投稿し、各種メディアは米中両国が基本合意に達したと報じている。… … …(記事全文3,956文字)