□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年12月12日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 身動きが取れなくなったFRBが演出する株高と金相場高 =================================== <2020年もFRBは利上げを想定せず> 12月10~11日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)は、金価格にとってポジティブな内容になった。米連邦準備制度理事会(FRB)が長期にわたって政策金利を低めに誘導する金融環境が続くことが再確認されたためだ。 前回10月29~30日の会合で強く示唆されていた通り、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標は1.50~1.75%で据え置きとなり、4会合ぶりに金利政策の修正は見送られた。声明文では、過去4回の会合で用いられていた「uncertainties(不透明感)」への言及を取り下げ、「予防的利下げ」の対応は必要なくなったと評価していることを明確化している。… … …(記事全文3,827文字)