□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年12月05日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== コーヒーに続いて砂糖相場の上昇も始まった / 危険なタピオカの砂糖含有量 =================================== <インドとタイの生産障害を反映> ICE砂糖先物相場は、12月4日の取引で1ポンド=13セント台に乗せ、中心限月ベースでは2月26日以来となる約9カ月ぶりの高値を更新した。9月上旬には一時11セント台を割り込む場面も見られたが、10~11月は12~13セントのレンジで値固めを進め、12月入りしてからは13セント台へのコアレンジ切り上げを打診する展開になっている。 今年の砂糖相場は12~13セントの比較的狭いレンジ内での取引が目立った。100日移動平均線は12.11セント、200日移動平均線は12.23セントであり、長期トレンドも概ね12セント台前半に集中している。需給緩和に対する警戒感が上値を抑えながらも、コストの視点で12セント割れからの値崩れは警戒される状況が続く中、投機筋が売り込んでも完全には攻略できない価格水準が12~13セントであり、この価格水準に対しては居心地の良さを感じていた向きが多かった。この地合が徐々に変わり始めたのが10月下旬であり、10月23日の12.05セントを直近ボトムに、安値修正が進んでいる。… … …(記事全文3,863文字)