□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年12月03日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 金相場の低位安定を支持する実質金利環境 / 金市場で行われた2億円の賭け =================================== <金相場はマイルドな弱気環境> 金相場は上値が重いながらも下げ渋る展開が続いている。COMEX金先物相場は9月4日の1オンス=1,566.20ドルでピークアウトし、10月にかけて1,500ドルの節目で揉み合う展開になった後、11月12日の1,446.20ドルまで値下りしている。しかし、その後は上値が重いながらも3週間にわたって安値更新が見送られており、底打ち感まではないが、大きく値崩れを起こすことは回避されている。 米商品先物取引委員会(CFTC)のデータで10月29日と11月26日の大口投機筋の建玉状況を比較すると、過去1カ月で買いポジションは1万0,137枚減の32万5,286枚になったが、売りポジションも同5,256枚減の5万3,652枚となっている。ネットでは、27万6,515枚の買い越しが27万1,634枚の買い越しに転換しただけであり、「やや手仕舞い売りが優勢」との基本評価になるが、積極的な売買は見送られていることが確認できる。… … …(記事全文4,113文字)