□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年11月28日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ブラジルの裏作を織り込むコーヒー相場、1カ月半で30%の値上がり =================================== <1カ月半で3割の値上がり> 国際コーヒー価格が急騰している。ICEアラビカコーヒー先物相場は、10月11日の1ポンド=92.20セントに対して、11月25日に付けた高値は119.05セントに達している。約1カ月半で26.85セント(29.1%)の急伸地合になっている。中心限月ベースでみると、これは2018年11月以来の高値であり、約1年ぶりの高値圏に到達していることを意味する。 今年のコーヒー相場と言えば、ブラジルで降霜が発生したと報告された6~7月に一時115.65セントまで急伸したが、それを除くと90~100セント水準の安値低迷局面が目立った。生産コストの観点から90セント割れには抵抗を見せたが、潤沢在庫見通しから本格的に買いを入れるような動きはみられず、反発しても100セント水準止まりという状態が続いていた。… … …(記事全文4,643文字)