□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年11月27日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== FRBの「予防的利下げ」がもたらす、リセッション先送りと資産バブルリスク =================================== <予防的利下げの2019年> 米連邦準備制度理事会(FRB)は、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を年初の2.25~2.50%から1.50~1.75%まで、3度にわたる利下げで合計0.75%引き下げた。 年初の段階では、2019年中の大幅利下げは想定されておらず、昨年12月時点の米連邦公開市場委員会(FOMC)での当局者予想をみても、19年末に2.9%とのFF金利が想定されており、「利下げ」ではなく「利上げ」の有無を問う金融政策環境にあったことが確認できる。こうした状況は4月30日~5月1日に開催されたFOMCでも変化はなく、声明文では政策判断に「忍耐強くなるだろう」として、政策調整に踏み切る可能性を事実上否定していた。… … …(記事全文4,497文字)