□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年11月22日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 需給に関係なく高騰が続く天然ゴム相場、謎を解くカギは内部要因か =================================== <天然ゴム相場の独歩高が続く> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、10月3日の1㎏=154.30円をボトムに、11月22日高値は190.40円に達している。累計で36.10円(23.4%)の急伸であり、約1カ月半でゴム相場の価格水準が大きく切り上がったことが確認できる。7月2日以来の高値が更新されている。 短時間でゴム相場の値位置が4分の1も切り上がった格好だが、なぜゴム相場が急伸したのか、明確な理由が存在するとは言い難い。10月10~11日の米中通商協議では、トランプ米大統領の言う「第一段階の合意」に到達し、当初は通商合意に伴うリスクオン環境がゴム相場上昇の原動力と言われていた。すなわち、米中通商合意が実現すれば、米中間の通商環境が改善方向に向かい、タイヤ需要環境についても改善圧力が発生するとの見方が、ゴム相場を押し上げたと言われていた。… … …(記事全文4,251文字)