□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年09月27日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 上海ゴム主導で下押しもボックス圏内での値動き、国慶節後の米中通商協議待ちへ =================================== <9月限納会値は3ヵ月ぶり上昇> 東京商品取引所(TOCOM)天然ゴム先物相場は、安値ボックス相場を踏襲している。9月入りしてからのリスクオン環境の支援を受ける中、8月26日の1㎏=155.40円をボトムに、9月17日の173.90円まで切り返しを見せていた。しかし、その後は米中通商協議に対して楽観的な見方が広がっているにもかかわらずゴム相場は軟化し、9月27日の取引では156.60円まで値下がりしている。結果的に、8月以降は155~175円水準をコアとしたボックス相場が続いており、明確な方向性を打ち出すには至っていない。 概ね1、2週間程度のタイムスパンで上昇と下落を繰り返しているが、マクロな視点では「安値低迷状態」との評価が基本になろう。約1カ月間にわたって安値更新は見送られているが、170~175円の価格ゾーンでは戻り売り圧力が強く、上下双方にトレンドを打ち出せていない。… … …(記事全文3,590文字)