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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

実質金利からみた金相場の調整圧力、消滅した金利が復活し始めている

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 22019年09月11(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  実質金利からみた金相場の調整圧力、消滅した金利が復活し始めている =================================== <金相場は1,550ドル台から1,500ドル割れの反落局面に> COMEX金先物相場は、9月4日の1オンス=1,556.00ドルをピークに、10日安値は1,492.10ドルとなり、8月13日以来となる約1ヵ月ぶりの安値を更新している。7月に1,400ドル水準で揉み合う展開になった後、8月は米中両国が制裁・報復関税強化の動きを見せたことが材料視され、強力なリスクオフ環境の中で1,500ドル、1,550ドルと短時間で節目の価格水準を突破していた。しかし、9月5日の取引で前日比34.90ドル安と急落地合を形成し、10日の取引ではついに1,500ドルの節目も割り込む展開になっている。 年初の価格水準が1,285.00だったことと比較すれば、依然として高値圏での取引が続いていることには変わりがない。また、6月以降は14日RSIが買われ過ぎを示す70ポイントを超える場面が目立つなど過熱感が強まる中、いずれにしてもどこかで調整が求められる環境にあったことも間違いはない。大口投機筋のポジションをみても、直近の9月3日時点では買いが36万5,385枚に対して売りが6万4,838枚となっている。実に30万0,547枚の買い越し状態であり、このまま調整局面も経ずに投機筋が買いポジションを更に積み増すことが可能かは議論の対象になっていた。
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