□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年09月10(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== サウジアラビアがエネルギー相交替、サウジアラムコIPOに向けての環境整備 =================================== <サウジアラビアのエネルギー相交替人事> サウジアラビアが石油政策で動き始めた。8月30日には、2016年5月の省庁再編で誕生したばかりのエネルギー鉱物資源省をエネルギー省と産業鉱物資源省に2分割し、ファリハ氏はエネルギー相として産業政策の担当から外されることが発表された。また、ファリハ氏は国営石油会社サウジアラムコの会長職も解かれ、新たな会長職には政府系ファンド、パブリック・イオンベストメント・ファンド(PIF)マネイジングディレクターのヤシル・アル・ルマヤン氏が指名された。アルルマヤン氏は16年からサウジアラムコの取締役に就任していたが、今後はファリハ前会長の職務を引き継ぐことになる。 また9月8日には、ファリハ・エネルギー相の後任に、アブドゥルアジズ・ビン・サルマン王子が起用されることも発表された。アブドルアジズ新エネルギー相はサルマン国王の息子であり、サウジで実権を握るムハンマド・サルマン皇太子の異母兄になる。従来から石油輸出国機構(OPEC)代表団のメンバーとしてOPECの産油政策に深く関与していたが、今回の人事でサウジの産油政策の陣頭指揮を執ることになる。… … …(記事全文3,860文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)