□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年08月30日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== インドネシアゴム協会はYoutubeで助け求める / 8月限受渡価格は今年最安値 =================================== <8月限の最終受渡価格は今年最安値> 8月26日に8月限が納会を迎えたが、最終受渡価格は1㎏=154.80円になった。7月限の最終渡価格が230.00円であり、僅か1カ月で75.20円の急落となっている。今年の納会値は4~6月にかけて3ヵ月累計で53.10円高となっていたが、7月に3.40円とほぼ横這いになったのに続き、完全な値崩れ状態になっている。これは2017年6月限が95.40円安となって以来で最大の下落幅になる。価格水準としてみても、18年12月限の148.00円以来の安値であり、ゴム相場の実勢が急激に悪化していることが確認できる。 ただ、期先限月は6月7日の207.90円でピークを確認し、当限の急落が始まる2ヵ月前から先行して急落していた。その意味では当限が6~7月にかけて無理な高値誘導を行い、それが破綻したのが8月だったと総括されよう。8月は米中貿易摩擦の激化といった急落相場の理由も存在しているが、1カ月の受け渡し期間の違いで230.00円から154.80円まで急落した展開を正当化できる程のショックは発生していない。あくまでも異常値を正常値に短時間で是正した結果としての受渡価格の急低下だったと言える。… … …(記事全文3,977文字)