□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年08月21日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 金価格よりも高騰しているロジウム、供給不安に支配される構造問題 =================================== <ロジウム価格が高騰している> 2019年の貴金属市場では金相場の高騰が注目を集めているが、実は金相場以上に大きく上昇している貴金属がある。それがロジウム(Rhodium)だ。スポット価格は昨年末の1オンス=2,450ドルに対して、直近の8月20日時点では3,920ドルと、60%の上昇率記録している。同じ期間のCOMEX金先物相場が1,281.30ドルから1,515.70ドルまで18.3%高、NYMEXプラチナ先物相場が800.60ドルから852.80ドルまで6.5%高、パラジウム先物相場が1,197.20ドルから1,489.70ドルまで24.4%高となっているのと比較すると、ロジウム相場の異常さが目立つ。 値位置としても、金の2.6倍、プラチナの4.6倍、パラジウムの2.6倍であり、極めて高価な貴金属になっている。現在の為替レートで計算すると、1グラム当たり1万3,400円に達する計算になる。金価格の5,000円台乗せが話題になっているが、ロジウムは1万円を完全に突破した状態にある。… … …(記事全文3,833文字)