□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年08月01(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 市場を失望させ大統領を怒らせたFOMC、金相場の上昇トレンドは仕切り直し =================================== <10年半ぶりの利下げ対応> 7月30~31日に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%引き下げ、2.00~2.25%とすることが決定された。事前のマーケットでは0.50%の大幅利下げでサプライズをもたらす可能性も指摘されていたが、概ね市場コンセンサス通りの結果になっている。また、保有資産の縮小については、従来の見通しよりも2ヵ月前倒しで終了することが決定された。 FOMCでの利下げ決定は2008年12月以来のことであり、2015年12月の利上げ着手で始まった金融政策の正常化プロセスは終止符を打ち、改めて有事対応モードに政策の軸相がシフトしていることが明確に示された格好になる。… … …(記事全文4,334文字)