□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年07月31(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 漸く当限も崩れ始めたTOCOM天然ゴム、産地主導かTOCOM技術要因か =================================== <漸く始まったTOCOM当限の急落> 東京商品取引所(TOCOM)天然ゴム市場では、6月中旬以降は「高止まりする当限」と「急落する期先」と、限月間で当先の地合が明確に二分される展開になった。当限は6月21日の1㎏=240.60円で上げ一服となったが、その後も230円水準で値下りに抵抗を見せる展開が続いていた。一方、期先は6月7日の207.90円でピークを確認した後、7月16日の174.00円まで急落した。 減産期から生産期に向かう季節トレンドを考慮すれば、逆サヤ(期近高・期先安)の形成そのものは完全に否定されるものではない。通常は乾季に伴う減産期のピークは4~5月前後になる傾向が強いが、減産期明け直後よりも年末に近付く時期の方が増産圧力は強まり易く、当限よりも期先限月の方が下落し易いことには、一定の理論的根拠がある。… … …(記事全文3,636文字)