□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年07月30日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 7月FOMCの論点整理、悩ましい堅調な経済環境における利下げ議論 =================================== <ポイント1:利下げ幅> 7月30~31日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。米金融政策は2015年12月から利上げサイクルを着実に進めてきていたが、2008年12月以来となる約10年半ぶりの利上げがほぼ確実視されているイベントになる。良好な米実体経済環境を背景に、米連邦準備制度理事会(FRB)は累計で2.00%の利上げを行ってきたが、1)どのような利下げ幅を実現するのか、そして2)初回利下げ後についてどのような金融政策見通しを示すのかの二点が注目されるイベントになる。 CMEのFedWatchによると、今会合では0.25%の利下げを73.9%、0.50%の利下げを26.1%の確率で織り込んでおり、利下げ着手を100%織り込んだ上で、高い確率で利下げ幅は0.25%になるというのが市場コンセンサスになる。今回は1)金利政策の変更見送り、2)利上げの可能性は殆ど想定する必要性がなく、3)0.25%の利下げ、4)0.50%の利下げの二つのシナリオのどちらが実現するのかが焦点になる。… … …(記事全文3,955文字)