□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年07月11日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== パウエル議長の議会証言で利下げサイクル入り確定、その先の金相場はどうなる? =================================== <7月利下げ予想を黙認> パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は7月10日、下院金融サービス委員会で証言を行った。マーケットでは7月30~31日の次回米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ予想が100%織り込まれた状態にあるが、議長がこうした市場コンセンサスを追認するのか、それとも修正を迫るのかが注目されるイベントだった。 結論としては、7月利下げに向けて地ならしを進め、事実上は月内に約10年ぶりに利下げに着手する方針を示したと評価されている。さすがに7月利下げ実施を明言することはなかったが、「通商政策を巡る不安」と「弱い世界経済」が米経済見通しにも不確実性をもたらしており、景気拡大を下支えするためには「適切に行動する」用意があるとして、前回6月18~19日のFOMC後の記者会見での発言内容をほぼ踏襲した。… … …(記事全文3,602文字)