□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年06月26日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 金利低下の暴走を警戒し始めたFRB / ロシアが金購入のVAT撤廃に動き出す =================================== <FRBが過度の利下げ議論にブレーキか?> 6月18~19日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て、マーケットでは早期利下げ観測のみならず年内大幅利下げの観測も強くなり始めていたが、米金融当局者がこうした流れにブレーキを掛け始めた。 パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、「多くのFOMC参加者が多少の追加緩和を講じる根拠が強くなったと判断している」とする一方、「個別のデータや短期的な心理の振れに過度に反応すべきではない点にも留意している」と発言している。通商問題などで景気見通しの悪化に対応する必要性で当局者のコンセンサスが形成されているが、「多少の(somewhat)」とその程度が必ずしも大きなものではないと考えていることを示唆した。… … …(記事全文4,069文字)