□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年06月17日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== エルニーニョ現象の織り込み続ける天然ゴム、期先を無視した当限高の限界打診 =================================== <エルニーニョ現象が続く> 日本の気象庁は6月10日、最新の「エルニーニョ監視速報」において、「エルニーニョ現象が続いている」ことと、「夏までエルニーニョ現象が続く可能性が高い(70%)」こと、「秋にかけては平常の状態になる可能性もある(40%)が、エルニーニョ現象が続く可能性の方がより高い(60%)」ことの三点を報告している。昨年11月に初めてエルニーニョ現象の発生を報告していたが、その後は8カ月連続でエルニーニョ現象が続いていることが確認されとえり、更に夏場そして秋にかけてもエルニーニョ現象が続く可能性が高い状況になっている。 今回の報告では、日本に関しては5月に高温・多照になったが、これはエルニーニョ現象時の特徴とは一致しないとされている。一方で、「インドシナ半島、インドネシア、インド南部の高温はエルニーニョ現象時の特徴に一致していた」とされており、天然ゴム生産地の気象環境がエルニーニョ現象の影響を受けていることが報告されている。… … …(記事全文3,687文字)