□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年05月28日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== GSRが2008年世界同時金融危機に肉薄、有事対応のシグナルか杞憂か? =================================== <GSRという経済指標> ゴールド・シルバー・レシオ(Gold Silver Ratio、GSR)と呼ばれる指標がある。1オンス当たりの金価格と銀価格との比価であり、金価格と銀価格のそれぞれの方向性ではなく、金価格と銀価格の相対的なパワーバランスがどのように推移しているのかを示す指標になる。 5月24日の先物価格は、金が1オンス=1,283.60ドル、銀が14.555ドルになるため、直近のGSRは、「GSR=1,284.40÷14.555=88.19倍」と計算されることになる。金1オンス=銀88.19オンスが現在の金と銀の交換レートになる。… … …(記事全文2,615文字)