□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年05月21日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ファーウェイへの戦線拡大は計算ミスか、プラチナ市場の売り加速中 =================================== <850ドル割れからの値崩れ> NMEXプラチナ先物相場は、4月に1オンス=880~920ドルのレンジで揉み合う展開になった後、5月上旬には850~880ドルまでコアレンジを切り下げていたが、5月20日の取引では811.30ドルまで値下がりし、3月11日以来の安値を更新している。半月にわたってサポートされていた850ドル割れからは下落ペースが加速しており、800ドルの節目割れさえも警戒される状況になっている。 基本的には、工業用金属市場全体の地合悪化を反映したものである。株式市場では米中対立の織り込みに一服感も見せているが、工業用金属市場では中国経済の減速リスクを織り込む展開が続いており、非鉄金属相場なども急落こそみられないが緩やかなペースで値下り傾向を維持している。… … …(記事全文3,999文字)