□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年05月16日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 乱高下するトウモロコシ相場、春なのに農作業ができない気象環境 =================================== シカゴ穀物相場が大荒れの状態になっている。CBOTトウモロコシ先物相場は、5月3日の1Bu=371.75セントをピークに13日の取引で一時356.50セントまで急落して一代安値を更新したが、その2営業日後の15日の取引では380.00セントまで切り返し、逆に3月29日以来の高値を更新している。相場テーマが多岐にわたっているが、ここまで不安定な値動きになっている最大の要因は、作付け環境を巡る評価である。 米穀倉地帯では4月入りと前後してトウモロコシの作付け作業が始まり、9~11月の収穫期に向けていわゆる「天候相場」が始まっている。今年はこの天候相場の評価が目まぐるしく変わっており、それがトウモロコシ相場の乱高下を促している。… … …(記事全文2,817文字)