□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年05月17日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 天然ゴムとビットコインに見せ掛けの相関関係、需給が重視されていない =================================== <東京ゴムは横ばい、上海ゴムは堅調> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、1㎏=190円水準のボックス相場から抜け出せない状況が続いている。前週は米中通商リスクが蒸し返される中、円高効果もあって一時183.70円まで軟化した。その勢いで180円節目を割り込むと3月4日の209.50円を起点としたダウントレンドが追認される所だったが、5月16日の取引で一気に安値から切り返し、17日高値は195.50円に達している。4月15日の直近高値195.70円に迫っており、ボックス下抜けが警戒されていた局面が、逆に上抜けが警戒される局面に移行している。 上海ゴム先物相場は1トン=1万1,000元台中盤から後半で揉み合う展開が続いていたが、5月16日に突然に1万2,000元台に乗せている。産地相場には特筆すべきような動きが見られないが、上海ゴム相場の急伸が東京ゴム相場も下支えした格好になっている。上海ゴム相場は3月12日以来の高値を更新しており、米中通商リスクの蒸し返し、更には中国経済指標の悪化というネガティブ材料を消化する形で、逆に上振れしている。… … …(記事全文4,322文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)