□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年03月01日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 金相場にとって特別な意味を持つ1,350ドル / 3月金相場のアノマリー分析 =================================== <政治リスク軽減と長期抵抗ライン到達> COMEX金先物相場は、1月末の1オンス=1,325.20ドルに対して2月20日高値は1,349.80ドルに達し、昨年4月19日以来となる10カ月ぶりの高値を更新した。しかし、月末にかけては調整売りが膨らみ、最終的には1,316.10ドルで月末を迎えている。前月比では9.10ドル安となり、昨年9月以来、5カ月ぶりに前月比マイナスになった計算になる。1月は6年連続で上昇したが、2月はこれで2年連続の下落になる。 特定の資産クラスと明確な相関関係、逆相関関係が認められる訳ではなく、専ら米中通商リスクの軽減、イギリスの欧州連合(EU)離脱リスクの後退といった国際政治リスクの軽減評価が、金市場から短期投機筋の資金流出を促している模様だ。リスクヘッジのニーズの一部が解消される中、短期投機筋が緩やかなペースで利食い売りを進めている可能性が高い。… … …(記事全文3,712文字)
