□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年02月28日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== トランプ米大統領のTwitter発言を検証する、OPEC批判の傾向と対策 =================================== <トランプ大統領の今年最初のOPEC批判> トランプ米大統領は2月25日、Twitterに「Oil prices getting too high. OPEC, please relax and take it easy. World cannot take a price hike - fragile!」と投稿した。日本語訳だと「石油価格が高過ぎる状態になりつつある。OPECはリラックスして、落ち着いて欲しい。世界は(石油)価格上昇を受け入れられない-脆弱だ!」となる。 トランプ大統領のTwitterを調べてみると、2017年中に「oil(石油)」の文字を使ったのは7月29日、そして12月28日の2回あるが、12月のものは北朝鮮に対する制裁の文脈であり、原油価格についての言及は7月29日の「強い軍隊と安い石油を望む」というものだけだった。しかも、これは大統領選でロシアからの支援を受けていたとのロシア疑惑に対する反論の文脈であり、実質的には石油価格について直接的な言及を行ったことは一度もなかった。同様に「OPEC」についても一度も言及しておらず、17年時点ではトランプ大統領の原油高批判は、必ずしも原油価格動向を考えるに際して重要視されていなかった。… … …(記事全文4,291文字)
