□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年02月27日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 2月のプラチナ相場の急反発を読む、過去の経験から読む強弱材料の評価 =================================== <典型的な踏み上げ相場> NYMEXプラチナ先物相場は、2月14日の1オンス=780.90ドルをボトムに、26日高値は864.80ドルに達する急伸地合が形成されている。2月1日の高値835.00ドル水準で上げ一服となる場面も見られたが、同水準を上抜けしたことで上昇ペースが加速し、850ドルの節目も完全に上抜いている。昨年11月9日以降、約3カ月半ぶりの高値が更新されている。 年所から2月中旬までは、株価が高騰してもパラジウム相場が高騰しても、プラチナ相場は一貫して戻り売り優勢の展開になり、800ドルの節目割れ定着が打診されていた。英貴金属商ジョンソン・マッセイ社が、供給過剰状態が2018年から19年まで持ち越されるとの見通しを示したこともあり、マクロ需給要因から戻りを売り込まれていた。しかし、2月15日の取引でこの地合は一変し、プラチナ相場は突然とも言える吹き上げ状態に転換している。… … …(記事全文4,191文字)
