□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年02月13日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 南アフリカで電力供給リスク浮上も、無反応の低迷状態を貫くプラチナ相場 =================================== <貴金属相場上昇でも低迷続くプラチナ> NYMEXプラチナ先物相場は、1オンス=800ドルの節目を巡る攻防を続けている。今年に入ってからは830~840ドルのレンジでダブルトップを形成しており、昨年11月7日の戻り高値881.50ドルと比較すると、40~50ドル程度の上値切り下げが確認されている。一方で800ドル台を割り込むと中長期投機資金の流入が確認され、780~800ドル水準が支持線として機能している。昨年8月の安値755.70ドルと比較すると20~40ドル程度は下値も切り上がっており、膠着感が強くなっている。 貴金属市場全体を見渡せば、金相場は昨年8月16日の1,167.10ドルで底入れし、足元では1,300ドル台前半での取引になっている。銀相場も昨年11月14日の13.86ドルをボトムに、足元では15ドル台後半での取引になっている。パラジウムに至っては、昨年8月16日の815.20ドルをボトムに1,300ドル台後半まで値上がりしているが、プラチナ相場のみがこうした貴金属相場高のトレンドに乗ることができず、上値の重さが目立つ状況にある。… … …(記事全文4,082文字)
