□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年02月14日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== シェールオイル増産では解決できない問題、IEAが指摘する「質」の問題 =================================== <2019年も非OPECの供給圧力に苦しむ> 国際エネルギー機関(IEA)は2月13日に最新の「Oil Market Report」を公表したが、国際原油需給に関して強弱双方のメッセージを発した。まず基本評価として、2019年の国際原油需給は、石油輸出国機構(OPEC)の減産、米国のベネズエラとイランに対する制裁などを考慮に入れても、非OPEC圏からの供給増加圧力によって緩和リスクを抱えた状態が続くとしている。 2019年の世界石油需要は前年比で日量140万バレルの伸びが想定されており、一般に言われているような厳しい状態にはない。景気減速で石油需要の鈍化は分かり易いストーリーだが、IEAは昨年と比べて原油価格が大幅に値下がりしていること、中国で石油化学の新規プロジェクトが立ち上げられていることなどを理由に、需要環境に対するショックは限定されるとの見方を示している。… … …(記事全文3,969文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)