□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2019年01月29日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== シェール企業を取り巻くコスト環境は、WTI原油の50~60ドルを支持している =================================== <28日の急落はリグ稼働数増加の影響か?> 原油価格が安値からの切り返しを見せる中、マーケットは改めてシェールオイルの増産加速リスクに敏感になり始めている。1月28日のNYMEX原油先物相場は1バレル当たりで前日比1.70ドル安の51.99ドルと急落したが、その背景の一つとして25日に発表された石油リグ稼働数急増の影響が指摘されている。 米Baker Hughes社によると、1月25日時点の米石油リグ稼働数は前週比10基増の862基となっている。前週比で二けたの増加は決して珍しいことではないが、同統計を手掛かりに「原油価格回復→リグ稼働数増加→シェールオイル増産加速→需給リバランス実現の不確実性」とのロジックが、原油相場を下押しした可能性が指摘されている。… … …(記事全文3,836文字)
