□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年12月28日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 2018年の原油市況レビュー ~トランプ政権に振り回された1年間~ =================================== <3年ぶりの前年比マイナス> 2018年のNYMEX原油先物相場は、12月27日時点での年間平均価格が1バレル=65.03ドルとなった。17年通期の50.89ドルからは27.8%の値上がりになる。年間の取引レンジは42.36~76.90ドルであり、17年の42.05~60.51ドルと比較すると下値はほぼ同水準だったが、上値を大きく切り上げたことが確認出来る。ただ、昨年末の60.42ドルからは大きく値位置を切り下げた状態で年末を迎えつつあり、前年比では3年ぶりにマイナスとなるのが確実な情勢になっている。 14年の原油相場急落は16年の26.05ドルでボトムを確認し、今年もリバウンド傾向が基本になったものの、高値維持には失敗した格好になる。チャート上では長い上髭が形成されており、上昇圧力の強さと同時に戻り売り圧力の強さも示されている。… … …(記事全文4,188文字)
