□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年12月26日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 2018年の金市況レビュー ~安全資産の役割りは終わっていなかった~ =================================== <2018年は概ね前年のレンジを踏襲する展開に> 2018年のCOMEX金先物相場は、12月24日時点での年間平均価格が1オンス=1,271.14ドルとなり、17年通期の1,260.17ドルを0.9%上回るパフォーマンスになっている。17年末の1,309.30ドルに対して12月24日時点の価格は1,271.80ドルであり、3年ぶりに前年比マイナスとなる可能性が高い情勢だが、全般的には明確なトレンド形成には失敗した1年だったと総括できる。 年間高値は1,369.40ドルであり、17年の1,362.40ドルを若干上回った。一方、年間安値は1,167.10ドルであり、こちらは17年の1,146.50ドルを上回っている。年間を通じてみると、前年比で若干のコアレンジ切り上げが実現した格好だが、中長期トレンドとしてみると14年から続く1,000ドル台前半でのボックス相場内の動きだったと総括できる。… … …(記事全文5,497文字)
