□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年12月18日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 800ドル割れでも実需・投資ニーズ高まらず、投機売り膨らむプラチナ市場 =================================== <800ドル割れでも新規売りが膨らむ> NYMEXプラチナ先物相場は、11月7日の1オンス=881.50ドルをピークに、12月は800ドルの節目を割り込む展開になっている。10月中旬以降の世界的な株価急落は、当初は価格連動性の強い金相場の上昇を通じてプラチナ相場も押し上げていたが、その後はリスクオフの投資環境が素直に白金相場を下押しする展開になっている。 11月末時点では金相場とプラチナ相場のスプレッドは426.20ドルだったが、12月17日時点では455.90ドルまで同スプレッドが拡大しており、金買い・プラチナ売りの裁定取引もワークする相場環境が維持されている。「安全資産として買われる金」と「工業用金属として売られるプラチナ」の対比が一段と鮮明になっている。… … …(記事全文4,219文字)
