□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年12月06日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 米中対立に振り回される天然ゴム、株価急落の割には下げ渋っている理由 =================================== <流動化する米中関係の動き> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、RSSが11月21日の1㎏=151.00円をボトムに、12月入りしてからは160円台前半までコアレンジを切り上げる展開になっている。10月中旬の世界同時株安と連動してゴム相場は連日の年初来安値更新となっていたが、足元では売り圧力が一服しており、自立反発局面を迎えている。 特に目立ったポジティブ材料などが浮上している訳ではないが、11月下旬に14日相対力指数(RSI)が売られ過ぎの指標となる30ポイントを完全に割り込んだこともあり、11月30日~12月1日の20カ国・地域(G20)首脳会合に合わせて持高調整が消化されているのが現状と言えよう。特に、12月1日の米中首脳会談で追加関税発動が90日間は見送られる貿易戦争の一時「休戦」が合意されると、週明け3日の取引で一時168.00円まで急伸して10月23日以来の高値を更新したが、その後はマーケットの目線が米中交渉の厳しさにシフトする中、ゴム相場に限らずマーケット全体が楽観ムードを維持することに失敗している。… … …(記事全文4,079文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)