□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年11月28日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== WPICは価格差に注目したプラチナ投資需要を想定するも、厳しい現実 =================================== <金相場と連動するプラチナ相場> NYMEXプラチナ先物相場は、1オンス=800ドル台中盤をコアとした不安定な値動きが続いている。8月16日の755.70ドルで底入れした後、11月7日の881.50ドルまでの切り返しを見せ、6月25日以来の高値を更新している。しかし、その後は再び830ドル台まで軟化する展開になっており、トレンドが定まっているとは言い難い状況にある。 10月10日の米国株急落後の値動きをみてみると、当初はリスク回避で安全資産の観点から金相場が買われると、白金相場もつれ高する展開にあった。パラジウム相場が高騰したことも支援材料となり、その過程で付けた高値が881.50ドルだった。しかし、その後は金相場が伸び悩んだこと、非鉄金属相場の上値の重さもあり、850ドルの節目を支持線に転換するようなコアレンジ切り上げはみられず、上げ一服状態になっている。… … …(記事全文4,392文字)
