□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年11月05日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== ゴム相場の底入れは2025年前後?マクロ需給環境は本格的底入れを支持せず =================================== <通商リスク軽減期待の影響は限定される> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、じり安の展開になっている。RSSは1㎏=170円の節目を挟んでのボックス相場が約4カ月にわたって続いていたが、10月下旬から11月入りする過程において改めて年初来安値を更新する場面が増えており、10月31日の取引ではついに160円の節目を割り込んでいる。160円割れは2016年9月以来のことであり、約2年1カ月ぶりの安値を更新している。トレンドとしては、17年1月の366.70円をピークとしたダウントレンドが追認されており、16年に攻め切ることができなかった150円の節目も意識し始めた状態にある。 ここにきて米中通商環境を巡る動きが活発化し始めているが、ゴム相場に対する影響は限定されている。株式や非鉄金属相場は悲観と楽観との間を揺れ動いて不安定な値動きを見せているが、ゴム相場に対しては目立った影響を確認することができない。… … …(記事全文3,881文字)
