□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年11月02日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 7~9月期の金需給が示す世界政治・経済の分断状況 =================================== <金ETF売却でも総需要は堅調> ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は最新の「Gold Demand Trend」を公表した。同報告によると、7~9月期の世界金需給は総供給が1,161.5万トン(前年同期比24.2トン減)に対して総需要は1,013.0万トン(同24.2トン増)であり、148.5万オンスの需給ギャップが供給過剰方向に発生している。 7~9月期の金相場は平均で1オンス=1,213.20ドルとなり、4~6月期の1,306.00ドルから急落している。強力なドル高圧力が発生する中、特に定期市場で投機売りが拡大した結果である。一方で、ドルの急伸に対して値下がり圧力の鈍さも指摘されていたが、その背景に総じて堅調な需要環境が存在していたことが確認できる。… … …(記事全文4,173文字)
