□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年11月01日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 強気だったLBMAのプラチナ価格予想、パラジウムからの需要シフトがあれば? =================================== <強気の予想が示されたLBMA年次会合> ロンドン地金市場協会(LBMA)は10月28~30日の日程で年次会合を開催したが、この間にプラチナ相場は価格水準を切り上げることに成功している。NYMEXプラチナ先物相場の場合だと、10月26日の1オンス=834.40ドルに対して、30日には839.00ドルまでじり高の展開になっている。翌31日には更に843.00ドルまで上昇し、11月1日のアジア・欧州タイムには850ドルの節目も上抜く展開になっている。 値幅としては大きいとは言えないが、その間の金相場が26日の1,235.80ドルから31日は一時1,213.40ドルまで大きく下落していたことを考慮すると、このプラチナ相場の上昇圧力の強さは注目に値する。ティックチャートをみていると、断続的に買われているというよりも、1日に2~3度程度のまとまった買いが入って値位置を切り上げている格好だが、10月末にかけてのプラチナ相場は5営業日続伸となっており、3営業日続落となった金相場との地合の格差が際立っている。… … …(記事全文4,261文字)
