□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年10月22日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 安値ボックス化する天然ゴム、トレンドはまだ下向きも深追い禁物の時期 =================================== <産地相場はじり安傾向が続く> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、1㎏=170円水準でのボックス相場を既に4カ月近くにわたって継続している。8月22日に付けた180.80円を上抜けない一方で、9月18日に付けた164.10円を下抜けず、瞬間的に上昇・下落する場面はみられてもトレンド形成には至っていない。 1日当たりの平均値幅をみても、今年は1~3月期は2円以上の値動きがみられたが、その後は4~6月期が1.9円台まで若干値動きが鈍化し、7~8月期の1.5円台に対して、9月は1.16円、10月(22日時点)は1.57円と、ほぼ横ばいとも言えるような値動きが続いている。「上値が重い」とも「下値が堅い」とも言える値動きであり、生産者目線では安値が修正されずに困った状態、需要家目線では安値での調達機会が維持された理想的な状態、投資家目線では売買妙味の乏しい状態との評価になるが、安定した安値低迷状態が維持されている。… … …(記事全文3,817文字)
