□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年10月19日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 「武器としての石油」が使われるかは、トルコ・エルドアン大統領の手腕に依存か =================================== <WTI原油70ドル割れの三要因> NYMEX原油先物相場は、10月3日の1バレル=76.90ドルをピークに17日の取引では70ドルの節目も下抜き、翌18日の安値は68.47ドルに達している。100日移動平均線(69.37ドル)を下抜き、8月の調整局面でサポートされた200日移動平均線(67.28ドル)に近づきつつある。約2週間強で最大8.43ドル(11.0%)の下落率を記録しており、9月14日以来となる約1カ月ぶりの高値を更新している。 直接的な要因としてはやはり世界的に株式市場が不安定化している影響が大きく、投資家がリスクを取りづらいマーケット環境が、原油相場の上値も抑えている構図になる。米国株は10~11日の急落後に安値修正の動きを強めていたが、こうした中でも中国株が下げ止まることができず、上海株価指数が16~19日にかけて4営業日連続で約4年ぶりの安値を行使する中、原油市場に対する資金回帰は見送られている。… … …(記事全文4,292文字)
