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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

株安だけで原油相場が急落している訳ではない、IEA月報にみる需給環境の変化

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年10月15日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  株安だけで原油相場が急落している訳ではない、IEA月報にみる需給環境の変化 =================================== <2月に続く株価にけん引された原油安> NYMEX原油先物相場は、10月3日の1バレル=76.90ドルをピークに、11日の70.51ドルまで、7営日で最大6.39ドル(8.3%)の急落地合を形成した。10月10~11日にかけて米国株が急落したことが最大の要因であり、更に株安が進行すれば70ドルの節目を割り込むリスクも想定しておく必要がある。ただ、こうした動きは今年2月にも観測されているものであり、それ程大きな問題ではない。当然に株価の急落が続いて投資家のリスク選好性が後退すれば、原油のファンダメンタルズと関係なく急落するリスクは存在している。しかし、通常の調整局面に留まるのであれば、株式市場の安定化が原油市場でも安値修正の動きを促すことになり、原油相場の基調を考えるに際しては、必ずしも重要性が高い値動きではない。 2月の株価急落局面を振り返ると、ダウ工業平均株価は1月26日の2万6,616.71ドルから2月9日の2万3,360.29ドルまで最大12.2%の急落となった。一方、原油相場は1月25日の66.66ドルから2月9日の58.07ドルまで12.9%の急落となっており、この種の株価急落局面で原油相場が歩調を合わせることは珍しいことではない。直近の株価と原油相場のピークはともに10月3日であり、現時点でダウの最大下落率は7.6%となっている。それに対して原油相場の8.3%安は、その直前に原油相場が過熱気味の高騰相場を形成していたことを考慮すれば、サプライズ感のある値動きとは言えない。
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