□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年10月09日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== TSRの上場初日はぎりぎり合格ライン、ゴム相場は低迷状態が続きそう =================================== <TOCOMにTSRが上場した> 東京商品取引所(TOCOM)は10月9日、ゴム市場にTSR(Technically Specified Rubbere)を新規上場した。天然ゴム市場はRSS(Ribbed Smoked Sheet)とTSRの二本立てになり、今後はRSSとTSRのリアルタイムの指標価格が世界に提示されることになる。 シンガポール証券取引所(SGX)はTOCOMに先行してRSSとTSRを同時上場している。SGXのRSSは必ずしも十分な出来高が得られていないが、TSRについてはTOCOMのRSSに近いレベルの出来高が確保されており、同マーケットは中国系実需や投資家の売買ニーズに対する受け皿になっていた。こうした中、TOCOMがRSSとTSRを同時上場する意味は大きく、数少ない日本発のコモディティ指標価格としての評価を確立できるのかが問われることになる。… … …(記事全文4,075文字)
