□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年10月03日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 南ア鉱業憲章の改訂問題は一応の決着、非鉄金属とランド相場に注目 =================================== <売りポジションの整理で修正高> NYMEXプラチナ先物相場は、8月16日の1オンス=755.70ドルをボトムに、足元では810~840ドル水準までコアレンジを切り上げる展開になっている。8月中旬に急落する前の値位置まで回帰した格好になっている。価格連動性の強い金相場は1,200ドル水準で安値保ち合い気味の展開が続いているが、非鉄金属相場や南アフリカ通貨ランド相場が安値からの切り返しを見せる中、プラチナ相場も下げ一服となっている。 米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉報告(COTレポート)によると、大口投機筋(Non-Commercials)は9月4日時点で1万1,916枚の売り越し状態になっていたが、11日には7,568枚、18日には2,210枚と弱気姿勢を後退させ、直近の25日時点では2,690枚の買い越しとなっている。6月19日の週から約3カ月にわたって売り越し状態が続いていたが、ここ3週間で投機売りのポジションは5万1,362枚から3万6,337枚まで急減しており、過熱していた投機売りのポジションに修正が入っていることが明確に確認できる。ただ、その間に買いポジションは殆ど増えることなく、現状では「先高感から押し目買いが膨らんでいる」というよりも、「売られ過ぎ感から安値修正が進んでいる」との評価が基本になる。… … …(記事全文4,146文字)
