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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

原油価格はファンダメンタルズから地政学主導の局面に移行する

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年05月17日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ===================================  原油価格はファンダメンタルズから地政学主導の局面に移行する =================================== <在庫は5年平均割れを達成> 国際エネルギー機関(IEA)は5月16日、最新の月報(Oil Market Report)を公表した。4月の同レポートでは、供給過剰解消の勝利宣言は近いとの認識が示されていたが、今報告では経済協力開発機構(OECD)加盟国の商業在庫について、3月時点では前月比2,680万バレル減の28億1,900万バレルとされ、ついに5年平均を100万バレル下回ったと報告されている。在庫の絶対水準としては、2014年前半が25億バレル台であり、必ずしも通常の在庫環境に回帰したとは結論付けることができない。14年以降の在庫急増を含めた5年平均であり、更なる取り組みが要求されているとも言える。ただ、この在庫水準は15年3月以来となる3年ぶりの低水準であり、需要拡大と協調減産で過剰供給を一掃するという大きな流れに関しては、一応の完結を見たと評価しても良いだろう。 在庫の5年平均回帰で協調減産のフレームを見直すか否かという議論もあるが、現状では「在庫の5年平均回帰=需給正常化」との論調は支持を得ているとは言い難く、目標達成で買い材料出尽くしといった評価が広がりをみせるような展開は回避されている。産油国が性急に協調減産の「出口」を模索するような状況にはなく、寧ろ需給正常化に向けての重要な中継地点を通過したとの評価が基本になろう。
… … …(記事全文4,017文字)
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