□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年07月05日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。久しぶりにコーヒー相場を取り上げます。マクロな需給指標から想定される価格水準と、現実の価格水準とのかい離について検証します。 =================================== マクロ需給統計はひっ迫を示すも、低迷相場が続くコーヒー =================================== <低迷が続くアラビカコーヒー相場> 国際コーヒー市場では、主にインスタント用に使用されるロブスタコーヒー相場が明確な上昇トレンドを形成する一方、レギュラー用に使用されるアラビカコーヒー相場が安値低迷状態から脱することができない状態が続いている。 LIFFEロブスタコーヒー先物相場は、5月に1トン=1,900~2,000ドル水準で揉み合う展開になったが、6月入り後はじり高の展開になり、6月30日の2,231ドルが直近高値になっている。これは2月2日以来の高値圏であり、年初来高値2,282ドルには到達していないものの、高値更新も視界に入り始めた値位置に到達している。一方、ICEアラビカコーヒー先物相場は、6月22日の1ポンド=115.50セントで当面のボトムは確認したとは言え、なお、125~130セント水準での低迷状態が続いている。1月24日の156.95セントが年間高値であり、ロブスタコーヒー相場が高値更新も窺う勢いを見せる中、年初来安値圏での低迷状態が維持されている。… … …(記事全文4,460文字)