□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年07月03日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場の短観です。6月末からリバウンド傾向が目立ちますが、その背景ついて検証を行います。 =================================== 中国コモディティ相場がリバウンド、金融当局のバランス感覚に一喜一憂 =================================== <上がったのは上海ゴム相場だけではない> 東京商品取引所(TOCOM)天然ゴム先物相場は、6月7日の1㎏=178.80円をボトムに、6月末には1カ月ぶりの高値となる201.00円までリバウンドする展開になった。6月は月初の急落後に押し目買いと戻り売りが交錯する不安定な値動きが繰り返されたが、月末にかけて安値から大きな切り返しを実現した結果、概ね5月末と同値水準での取引になっている。 月足上では前月比1.50円安となり、2月以降は5か月連続の下落になっている。特に2月は64.90円もの急落になっていたが、3月21.40円、4月27.70円、5月14.80円と徐々に下げ幅は縮小し、6月は辛うじて前月比マイナスサイドを維持するレベルに留まった。6月の下落率は1.5%であり、実質的にはほぼ横ばいと評価しても問題ないだろう。… … …(記事全文5,167文字)