□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年06月29日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。6月は各国の金融政策環境が大きな変化を見せています。最近の動向とその背景などを検証してみます。また、金価格への影響についてもコメントします。 =================================== 金融政策正常化はBIS主導か、世界の金融政策が動き出す中での金相場 =================================== <動きだした各国中央銀行> 主要国の中央銀行の動きが活発化している。6月27日にはドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が「デフレ的な圧力がリフレ的なものに置き換わった」、「インフレ抑制の要因は一時的なもの」などと発言したことが、早期の金融緩和縮小を示唆する発言と受け止められ、欧州の金利・通貨に対して強力な上昇プレッシャーを発生させた。 翌28日にドラギ総裁は、「差し迫った政策引き締めを意図していない」として釈明に追われていたが、マーケットでは欧州金利・通貨に対する上昇圧力を崩していない。ドラギ総裁の真意は、やはり早期の資産買い入れ縮小にあるのではないかとの疑惑が払しょくできていないためだ。… … …(記事全文5,148文字)