□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年06月27日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。穀物相場の短観です。天候相場が続いていますが、注目されているデータを中心に現状と今後のポイントを検証します。 =================================== 急騰から一転して急落に転じた穀物相場、産地情勢は依然として厳しい =================================== <ホット・アンド・ドライに揺れる穀物相場> シカゴ穀物相場は6月上旬の急伸地合から一転して、同中旬から下旬にかけては急落地合を形成している。CBOTトウモロコシ先物相場は、6月8日に今年最高値となる1Bu=391.75セントを付けていたが、その約2週間後となる同23日には356.50セントまで値下りし、3月31日以来の安値を更新している。大豆先物相場も、6月19日の947.50セントをピークにその4営業日後の23日には900.25セントまで急落している。 相場ロジックは極めて単純であり、天候リスクの高まりで急伸し、天候リスクの後退で急反落しているのみであり、完全な「天候相場」であり、生産地の気象環境と予報のみで相場展開が決定される状況になっている。… … …(記事全文4,641文字)