□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年06月23日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場の短観です。ここにきて生産国政府に幾つかの動きが報告されているため、現状やその評価を解説します。「タイ=坑道のカナリア」説も紹介します。 =================================== タイ政府は「坑道のカナリア」か、天然ゴム価格低迷への危機感強まる =================================== <タイ政府は市況対策に動き出す> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、5月24日の1㎏=236.70円を戻り高値に6月7日の178.80円まで急落するも、その後は204.00円まで再び切り返した後に181.10円まで改めて急反落するなど、不安定な値動きを見せている。2週間以上にわたって年初来安値更新が見送られている一方、200円台から更に高値を試すことも見送られる、強弱判断が難しい相場展開が繰り返されている。 上海期貨交易所の天然ゴム相場も、6月8日の1トン=1万2,215元をボトムに16日の1万3,140元まで切り返したが、その後は再び1万2,000元台中盤での取引になっている。自律反発的な動きが発生したものの、それを上昇トレンドに発展させることはできず、結果的に上に行くことも下に行くこともできない中途半端な地合になっている。… … …(記事全文4,395文字)