□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年04月05日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。米金融政策見通しはタカ派とハト派の間を行き来する不安定な状況が続いていますが、少なくとも金価格に対してはネガティブな影響が増しています。最近の米金融政策環境を巡る動きを確認した上で、金価格の視点ではどのように評価すれば良いのかを検証します。 =================================== 海外に起因した米経済の減速懸念は杞憂に、金市場への退避ニーズは後退へ =================================== <金価格にピークアウトの兆候> COMEX金先物相場は、3月11日の1オンス=1,287.80ドルをピークに、直近の4月4日終値では1,219.30ドルまで値位置を切り上げている。なお2月下旬の価格水準に回帰したに過ぎないが、取組高の減少を伴ったダウントレンドが形成されており、年初からの金相場を買い進んでいた向きの撤退が進んでいることが、金相場を下押ししていることが窺える状況にある。… … …(記事全文4,628文字)
