□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2016年04月01日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。USDAが作付意向面積と四半期在庫(3月1日時点)という二つの重要統計を発表しました。同統計を受けてシカゴ穀物相場は比較的荒れた相場展開になっていますが、どのような数値が示され、それが何を意味するのかを検証します。 =================================== USDAが作付意向面積発表、3年にわたる価格低下でも需給緩和は解消せず? =================================== <トウモロコシ作付面積に強力な拡大圧力> 米農務省(USDA)は3月31日、作付意向面積(Prospective Plantings)の発表を行った。2016/17年度の米国産農産物の作付面積見通しに関しては、既に2月25、26日に開催されたアウトルック・フォーラム(Outlook Forum、展望会議)でも具体的な数値が提示されているが、今回発表された作付意向面積は3月初旬に生産地で聞き取り調査などを行った結果が反映されるため、より精度の高い生産高見通しを構築することが可能になる重要統計である。これで実際の作付面積が確定する訳ではなく、今後の作付け採算環境や産地気象環境などによって大きくブレる可能性があることに注意が必要だが、現段階でどのような生産高見通しを構築することが可能になるのかを把握しておくことは重要である。… … …(記事全文4,726文字)
